
Aさんは、会社に勤めるサラリーマンで仕事は順調でした。
10年前の独身時代に知人から先物取引への投資話を持ちかけられ、その資金を捻出するため借入れをしました。しかし、出資の追加を何度とお願いされ、そのたびに借入れをしてしまい債務が増加。
返済の為、他社からも借りることになり、借入先は5社に。その間に、結婚、子供もでき住宅ローンでマイホームも購入しました。誰にもこの借金のことは内緒で、仕事以外に休日アルバイトに励み返済にあてていました。
しかし、いつになれば完済できるか先も見えず、支払いに追われる毎日で精神的にも肉体的にも追い詰められ、インターネットで金利が高い場合、過払いになる場合があるということを知り、思い切って相談しました。
| 貸金業者(利率) | 取引期間 | 貸金業者が主張した 残債務額 |
引直計算後の金額 (-は過払金額) |
|---|---|---|---|
| A社(28.47%) | H8.7.21~H18.7.7 | 499,852円 | -362,582円 |
| B社(29.2%) | H8.7.23~H18.711 | 499,186円 | -558,892円 |
| C社(25.55%) | H8.7.24~H18.7.7 | 699,328円 | -200,810円 |
| D社(29.2%) | H9.5.8~H18.7.3 | 86,882円 | -508,776円 |
| E社(29.2%) | H14.2.18~H18.7.7 | 1,015,676円 | 808,748円 |
| 2,714,042円 | -822,312円 | ||

Aさんの場合、借入先との取引期間が10年のところもあったため、任意整理 の手続きで解決できる可能性が高いと判断し、この手続きをとればマイホームを手放さずに日常生活への支障がほとんどないことを説明し、手続きに入りました。
債権者から取引履歴を収集し法定利息に引きなおして再計算すると、やはり過払いになっている会社が4社ありました。
任意整理 は、借入先の会社と直接和解交渉するので、過払金が発生した会社については、そのお金を回収し、残債務があるところには回収したお金で支払いを済ませました。
すべての手続きが終了し、報酬、手続きに要した実費を清算してもAさんの手元に残るお金がありました。Aさんは、終わりの見えない返済の不安から開放されたこと、その上お金が戻ってくるということに驚きと嬉しさを隠せない表情でした。
現在、Aさんは住宅ローンは変わりなく返済を続け、仕事も家庭も順調に過ごされています。
「過払金」 とは、法律の枠を超えて払いすぎたお金のこと。利息制限法という法律で定められた利率に基づき、本来支払うべき元本、利息で再計算(これを引直計算といいます)した結果、払いすぎてしまった過剰な返済金のことです。
それは、消費者金融などの貸金業者の大半は、出資法の 上限金利29.2%すれすれで貸付ています。
しかし、利息制限法 の上限金利は、10万円未満 年20% 10万円以上100万円未満 年18%、100万円以上 年15% です。利息制限法 を超える利息の支払いは「無効」なので、 過剰に支払った分を残債の元本に充当し、元本が完済して いれば過払金が発生することになります。
過払金 が発生する取引期間の目安は、取引期間が・・・
5年以上 → 過払金発生の可能性あり。
7年以上 → 過払金発生の可能性が高い。
※但し、小口の借入れ回数が多かったり、直前に多額の借入れをした場合10年以上の取引期間があっても過払金が発生しない場合があります。
本人が直接交渉できないわけではありませんが、実際に貸金業者を相手に、本人で交渉に臨むと債権者側から本人に不利な案を出され、逆に返済をせまられてしまうなどの危険性があります。
Bさんは、自営業を営む夫と1歳の子供との3人暮らしです。 結婚前にできた借金や、夫の事業経営も困難な状況であったため生活費不足に陥り、借入れをしてしまうことになりました。
この事情は、「やりくりできないことを責められるのでは?」という思いから夫に言い出せず、一人で悩みながらも小さい子供をおいて仕事にも出れず、返済のために他社からまた借入れをし、借金が膨らんでいきました。
自分では、どうすることもできず知人からの紹介で相談するに到りました。
Bさんの債務額、財産、家計等の事情を聞いた上で、極めて支払不能な状態であったので 破産手続 についての説明をしました。Bさんは、破産すると近所に知られるのでは、夫の事業に影響がでるのでは、子供の将来に影響がでるのでは等の不安を抱いておられましたが、破産手続 は官報に公告され、役所の破産者名簿に登載されるものの、実際にそれによって周りに知られたり、夫の事業や子供の将来に影響がでるということはないことを説明しました。
また、生活を立て直すために 破産手続 をするのだから、そのためには家族の協力が不可欠であり、破産状態に陥った原因を夫に理解してもらわなければ生活を立て直すことはできないことを説明しました。
Bさん自身は、まず、夫にこの状況を説明しました。夫もこの原因が自分にも一理あることを理解して、手続きに協力してくれるということになりました。あとは、債務の経緯などを文章にしたり、書類を準備したり申立への準備をしながら申立、破産審尋、免責審尋を経て手続きが終了しました。 手続き終了後、夫も家計への配慮をしてくれるようになり、事業も安定してきたとのことです。
現在、Bさんは、夫の事業を手伝いながら、家庭、子育てに頑張っておられます。最後にBさんとお会いした時、小さい子供をかかえ、債務に苦しんでいた相談時の顔からは、想像できないはつらつとした表情で仕事に向かわれた姿がとても印象に残っています。
慎んで一筆申し上げます。
先日、夫から無事に債務整理が終わったと報告を受け、事情を説明されました。
わずか数ヶ月間で解決し、さらに返戻金があるなんて!思ってもいませんでした。知識の浅い私には、払いきれないまま中断したという感覚が拭えなかったのですが、はじめにお電話で説明を受けた時に聞いた「戻ります!」という言葉が現実になり、驚きの胸中でございます。
現在、夫はとても柔和な表情が増え、私自信も心に余裕ができはじめました。これまでの追われ続けた日々を思い返しますと、よく今日まで継続して払い続けてこれた…と力が抜ける思いです。あの日、思い切ってお電話をして本当によかったと、今心から思います。あの電話で、私が夫に債務整理を勧めるきっかけとなった言葉を頂いたこと、そして何よりもスタッフの方がとても話しやすかったことに、深く心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
実を申しますと、何かお礼を手配しようと思っておりましたが、とりやめました。依頼した内容が内容だけに…申し訳ありません。
不慣れな未借金生活ですので、まだ軌道に乗っておりませんが、今後は貯蓄をして参ります。本当にお世話になりました。
夫ともども感謝しております。
ありがとうございました。



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